コーヒー豆焙煎のコツ

 ・ここでは、焙煎の手順より、
     珈琲豆が工程により、どんな状態になっているかを説明します。

 1、豆の投入時(焙煎スタート時)から、豆に熱が入るまで。
    焙煎機をスタンバイ状態(焙煎機の投入温度にして、160℃〜170℃)から
    焙煎を始めてから、3分ほどたっと、豆の煎っている音が変わります。
    「カシャ、カシャ」と硬い音から、「サク、サク」と柔らかい音になります。
    実際に、豆も柔らかいです。
    (
ダンパー付きの焙煎機は、少し開け気味で熱効率を上げると良い。)
    この状態が豆に熱が入った合図です。
    ここから、豆の水分が抜けはじめます。

   温度: 130℃(焙煎機に付いてる炉内温度計)
    熱量: 3分で音が変わる熱量、(3分より時間が掛かるなら火が弱い)
    豆色: チャフが取れて、豆がエメラルドグリーン色になる。

   

 2、焙煎(蒸らし、水抜き)
   音が変わったら、通常、蒸らしとか水抜きの工程に入ります。
   ダンパーの無い焙煎機は、少し火を弱くして焙煎を進めて行きますが
   ダンパー付きの焙煎機は、炉内の圧力をゼロにするようダンパーで
   調整します。

   この時、ダンパーを閉めすぎると、熱が炉にこもってしまい、下からの新しい
   熱が、焙煎機の外に逃げてしまい効率が悪くなる。
   開けすぎると、熱が排気によりどんどん逃がされ豆の表面を通り抜けて
   豆の芯まで熱が入らなくなります。
   ここで、排気温度計が付いている焙煎機なら、排気温度を見ると
   150℃あたりで一定になっています。これは、豆が熱を吸収し、水分が
   抜けている証で、10分ほど続きます。
   排気温度が上がり始めたら、蒸らし、水抜きは、完了の合図です。

   温度: 130℃〜160℃(焙煎機に付いてる炉内温度計)
         150℃前後(排気温度計)
   熱量: 1分間に3℃上がるように調整する。
   豆色: きつね色から、茶色(豆の表面は、しわがよっている)

   

 3、1ハゼ(豆に、火が入るまで)
   蒸らし、水抜きが終わると、ハゼ(1ハゼ)が始まります。
   パンパン、パッチパッチと焚き火がはじけるような音です。これは、
   豆に残った水分が抜ける時おきる現象で、生豆の状態で水分が少ない
   豆や、水抜きがしっかり出来た豆は、1ハゼがこない事があります。
   逆に1ハゼで、やたらハゼが盛大におきる時は、水抜きがしっかり
   出来ていないと言う事になります。
   この段階から、豆に火が入ります。
   ハゼは、1〜2分程度で終わります。
   ダンパーも少し開ける。

   温度: 180℃前後(焙煎機に付いてる炉内温度計)
   熱量: この段階から、火を強めにしていきます。
        (珈琲の味作り段階です、いろいろ試し好みを見付けて下さい)
   豆色: このあたりから、通称、珈琲色(浅い〜深い幅がありますが・・)
        (まだ、豆のしわも伸びていない)

 4、2ハゼ
   
1ハゼが終了して、1〜2分たつと、今度は、2ハゼが始まります。
   音は、ピチピチピチと連続的です。
   この段階から、豆は、炭化して行きます。
   基本的に、この段階で豆の焙煎度合(浅煎り〜深煎り)を決めますが、
   2ハゼに入る前段階から、浅煎りの珈琲として使えます。

   ダンパーは、基本的に深く煎るほどに、開けていく。

   温度: 200℃〜220℃(焙煎機に付いてる炉内温度計)
   熱量: 1ハゼ段階と同じから、強める方向
        (珈琲の味作り段階です、いろいろ試し好みを見付けて下さい)
   豆色: 珈琲色(当たり前、焙煎完了!)
   

   基準の焙煎度合
    しいの木では、いろんな豆を試す時、基準の焙煎度合を決めています。
    それは、2ハゼが始まって、5〜10秒ぐらいで、豆のしわがのび
    豆の色が一瞬薄くなり、表面のツヤが最高になる所があります。

    ここを、基準の焙煎度合として、珈琲味を確認します。
    その後、どう焙煎するか、を決定します。

 5、焙煎による珈琲の味作り
   珈琲の味は、豆の持っている味と、焙煎で作る味で決まってきます。
   そこで、豆の良い物を使うのは、当たり前として、焙煎では、
   どうするのか紹介します。

   ・まず珈琲は、焙煎によって、豆の成分が科学変化して、作られた味です。
    そこで、焙煎屋は、美味しい珈琲になるよう、また、オリジナリティーを
    出すように、火力(ガス量で調整)、熱量(ガスとダンパーで調整)、時間
    をそれぞれ調整し決めていくわけです。

   ・火力
    これは、熱源で調整します。一般的には、ガスが多いです。

   ・熱量(このページでは、あえて、熱量と表現しています。)
    これは、ダンパー(これは、1kg煎りの焙煎機から、ついてくる)と
    火力で調整します。特に、ダンパーは、排気の量を調整する機構の
    事ですが、これは、ダンパーを閉じて、炉内に熱をこもらせたり、
    開けて、バーナーからの熱を大量に流す事も出来ます。

   ・時間
    上記の2項目をどれくらい掛けるかです。

   上記の調整と、焙煎度合の設定で、珈琲は、いろんな味を出す事が
   出来ます。

   しかも、これが、一般の方でも手軽に楽しめてしまうのです。

   珈琲は、本当に楽しくて、奥の深い飲み物なんです。

 

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